北群馬郡吉岡町大久保
駒寄こども診療所
小児科
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乳児期後半から幼稚園、保育園の前半までは感染症(特にウイルス感染)にかかる頻度が多い時期です。
突然の高熱やひどい咳、嘔吐などで、ご家族はとても心配されます。
小児科医の役割の一つは、これらの症状の原因を診断した上で、的確な治療やアドバイスをすることです。
また、かかりつけ医としては、一人の子どもさんを繰り返し診察することで、その子の体質や病気のかかりやすさを判断することができるようになります。
たとえば、鼻かぜに中耳炎を併発しやすい子かどうか、ゼイゼイが過去にあり、繰り返す可能性はないか、などを判断します。
気管支喘息については、症状に応じて、定期的に受診してもらい治療を継続しています。
感染症の診断については、直接病原体をPCRやLAMP法にて証明する方法(外注検査で数日要します)や各種の迅速検査キットにて病原体に特異的な蛋白質を検出する方法があります。また症状により血液検査や胸部レントゲン検査(小学生以上)を行う場合もあります。
乳児早期のRSウイルス感染や百日咳などの感染症は呼吸困難や無呼吸を起こし重症化しやすいため注意が必要です。
以上のように感染症、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、便秘症、夜尿症など診療しています。
また、お子様の発達に関する相談も、問診と診察の上で必要に応じて専門施設に紹介しています。
インフルエンザワクチンのお知らせ
今年から当院では、点鼻生ワクチン(フルミスト)を採用しました。2才から19才未満の人が対象です。1回の接種のみで従来の不活化インフルエンザHAワクチン(皮下注射で2-4W間隔で2回)よりも、強い免疫効果と長期の予防効果が期待できます。フルミストは1回のみで、料金は8000円と考えております。風邪をひくと喘鳴や呼吸困難を起こしやすい方や、気管支喘息の加療中で、症状が不安定の方は接種できません。当院かかりつけの患者さんで希望の方は9月2週目から予約サイトで予約してください。
感染症流行状況
8月10日
新型コロナウイルス感染症は7月末から大人での流行の情報があり、今週は当院でも5人の児が陽性でした。症状は1~2日の発熱、頭痛、咽頭痛、関節痛、軽度の咳嗽で、先行した家族の感染や学童の友人の感染を参考に検査しています。重症感はなく、夏風邪ウイルス感染による発熱と症状からの区別はできないと思います。ただ、発熱の子供すべてを検査することはありません。
小学生と中学生の百日咳の流行は先月同様に、1か月で15人程度でLAMP検査で陽性が続いています。マイコプラズマ肺炎も先月同様、地域に偏りなく、1か月で10人程度、保育園児と小学生で診断、加療しました。RSウイルス感染症は吉岡町の保育園で流行しています。溶連菌感染症は地域に偏りなく、5才から小学生で増加傾向です。リンゴ病の流行もまだ続いています。
7月15日
夏風邪ウイルスの感染症(エンテロウイルス属)と疑われる1-2日の高熱、頭痛、倦怠の児がやや多く来院されるようになりました。まだ衛生研究所などからのウイルス情報はありません。一部の保育園でヘルパンギーナが流行し始めている様子です。
小学生と中学生の百日咳の流行は同様に続いています。当院では主にLAMP法という遺伝子検査で鼻咽頭から百日咳菌を検出しています。外注の検査ですので結果は2-3日かかります。9歳から13歳までの方から検出されています。
マイコプラズマ肺炎も6歳から11歳の小学生で吉岡、榛東、渋川と学校に偏りなく散見されています。
リンゴ病の流行もまだ続いています。溶連菌とアデノウイルス感染症も散見されています。ウイルス性の急性胃腸炎(嘔吐下痢症)の流行も続いています。RSウイルス感染とヒトメタニューモウイルス感染は一部の園でいる様子です
6月10日 (6/8の当番医の流行状況も含めて)
小学生と中学生で百日咳の流行は続いています。家族内で両親などに感染が広がっている家庭もみかけます。予防接種未接種の乳児がいる家庭では引き続き警戒してください。
リンゴ病の流行も続いています。パルボウイルスB19というウイルス感染が原因です。このウイルスに感染したことのない(免疫のない)妊婦さんが感染すると、胎児に重症な貧血が起こり、胎児水腫という状態になることがあります。また先天性の溶血性貧血の患者さんも輸血を要する貧血になることがありますので、このウイルスの免疫(IgG抗体)があるかどうか、かかり付けの医師に相談しましょう。
その他、ウイルス性胃腸炎の流行も続いています。マイコプラズマ肺炎は小中学生で散見されます。発熱とややひどい咳が続きます。溶連菌、アデノウイルス感染症も散見されています。
5月21日
百日咳が小中学生で散見されています。マイコプラズマ肺炎は小学生や一部の保育園児が来院されます。ウイルス性胃腸炎は地域全体で流行が続いています。小学生で伝染性紅斑(リンゴ病)が流行している学年があります。その他、RSウイルス感染症、溶連菌感染症の方もいます。
予防接種が未接種の乳児の百日咳は重症になりますので注意が必要です。
休診のお知らせ
8月10日(日曜日)は当番医、12日(火曜日)は振替休診。13日から15日(金曜日)は夏季休暇です。
Feature01
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各種迅速検査が可能です。
・血液検査
・尿検査
・心電図
・レントゲン(小学生以上)
Feature02
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予防接種待合室(別室)があります。
Feature03
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予約以外の患者さんも診察可能です。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | ● | ● | ― | ● | ● | ● |
午後 | ● | ● | ― | ● | ● | ― |
■診療時間
9:00~12:30
14:30~18:00
■受付時間
8:30~12:00
14:00~17:30
■休診日
水曜・土曜午後・日曜・祝日
■院長
関 裕介
■住所
〒370-3602
群馬県北群馬郡吉岡町大久保2276
■診療科目
小児科
■電話番号
0279-55-5252